昨年、京都で開催された第１１回全国新選組サミットにおいて岩手県宮古の地で次回の新選組サミットを開催する事が決議されました。
しかし、今年３月１１日に発生した東日本大震災の、甚大な被害のため宮古の同志からサミット開催を返上するとの知らせがもたらされました。宮古の状況はどうなっているのか、代替の開催地をどうするのか、我が盟友、日野の峯岸名誉局長、倉橋君、私、他数名で
宮古への災害ボランティアと視察のため訪問をさせていただきました。我々が宮古について見たものは震災の凄まじい爪あとと言いようの無い悲しさでした。
災害ボランティアの中では津波で倒壊した宮古湾海戦東軍無名戦死者の墓を渾身の力を振り絞りやっとの想いで起こすことができました。
そこではたまたま通りがかった地元の人から、我々に対するねぎらいの言葉と宮古湾海戦の後、海岸に流れ着いた戦死者の遺体を地元の人は手厚く葬り、以来、毎年花を手向け慰霊を行っている事を知らされました。
そのとき、我々がこの宮古に来る事ができたのは偶然ではなかったのか、そう気が付いたとき我々は体の中からこみ上げてくる熱いものを抑える事が出来ませんでした。
宮古の人たちが震災で断念した全国新選組サミットを、大変な思いをしている宮古の人たちの手を借りずして我々が宮古で開催しよう。
そんな突拍子もない考えが思い浮かび、帰りの車中では宮古でサミットを開催する事に向けての熱い話し合いがされました。
また今回のサミットの準備を進めてゆくうちに観光庁や岩手県、宮古市などの沢山のご支援をいただく事となり、さらに地元の小学生や高校生、また被災した皆さんのお手伝いもいただけることなりその運営の輪は大きく広がり、新選組を愛する我々の同志達と地元の皆さんの力を合わせて創り上げる全国に誇れる史上最高のサミットとなったと思います。
同志諸君、宮古の皆さん、サミットを通して皆で協力し合い汗を流し、涙を流せる、熱い２日間となりましたね、また沢山の方々に歓迎をいただき感謝の気持ちで一杯です。
そして全国新選組サミットin宮古は今年で終わりますが、来年から宮古で新選組のお祭りを是非開催してください。今回参加できなかった新選組の同志や我々も必ず戻ってきます。
宮古の地が大好きです、宮古の人が大好きです。
本当にありがとうございました。